みなさん、こんにちは。ともひろです。
今日は複利について記事を書きたいと思います。突然ですが、以下の問題の答えを考えてみて頂けますでしょうか??
複利の年率5%の利息で、毎年10万円を積み立てると、10年後にはいくらになっているでしょうか?以下の最も近い数字を選んでください。
1.105万円
2.110万円
3.130万円
1.複利とは?
そもそも、複利という言葉はご存知でしょうか?Wikipediaによれば、次の通りです。
複利法によって計算された利子のこと。複利法とは、元金(がんきん)によって生じた利子を次期の元金に組み入れる方式であり、元金だけでなく利子にも次期の利子がつく。したがって、各期の利子が次第に増加していく。投資や借金などでは、雪だるま式に利子が増えていくことになる。」
よって、1年目の利息は、元金100,000円と、5%の利息5,000円でですが、2年目の利息は、1年目の105,000円と、新たに積み立てる100,000円の合計である205,000円全体に5%利息が掛かりますので、10,250円となります。(複利計算によって250円増えているということ)この計算を続けていくと、10年後には62,889円まで増えることとなります。
ちなみに、単利だと1年目であろうが、10年目であっても、増える金額は5,000円です。10年目につく利息が単利と複利では12倍以上違うことになっています。
2.10年後の資産はいくらに増える?
この結果を比較したものが下表となります。
年数 | 元本 | 利率 | 利息 | 元金+利息 | 単利の場合 | 差 |
1年目 | 100,000 | 5% | 5,000 | 105,000 | 105,000 | 0 |
2年目 | 200,000 | 5% | 10,250 | 215,250 | 210,000 | 5,250 |
3年目 | 300,000 | 5% | 15,763 | 331,013 | 315,000 | 16,013 |
4年目 | 400,000 | 5% | 21,551 | 452,563 | 420,000 | 32,563 |
5年目 | 500,000 | 5% | 27,628 | 580,191 | 525,000 | 55,191 |
6年目 | 600,000 | 5% | 34,010 | 714,201 | 630,000 | 84,201 |
7年目 | 700,000 | 5% | 40,710 | 854,911 | 735,000 | 119,911 |
8年目 | 800,000 | 5% | 47,746 | 1,002,656 | 840,000 | 162,656 |
9年目 | 900,000 | 5% | 55,133 | 1,157,789 | 945,000 | 212,789 |
10年目 | 1,000,000 | 5% | 62,889 | 1,320,679 | 1,050,0000 | 270,679 |
表を見て頂ければ問題の答えがわかりますが、正解は3番の130万円ということになります。ちなみに1番が単利でもらえる利息を含めた10年後の資産です。差の行を見て頂くと複利と単利の差は、なんと、27万円にもなります。この金額スケールが大きくなっていくと、増える金額ももっと大きなものになります。
3.この考え方を利用した商売がある!!
複利の考え方を利用した商売がクレジットカード等のリボ払いです。一般的なリボ払いの金利は年率15%程度ということらしいので、仮に、10万円を1年間返済しなかったとしたら、1年後には返済しなければいけない金額が11.5万円になるということです。さらに1年返済しなければ、11.5万円にさらに15%の金利がかかるので、約13.2万円にまで返済額があがります。
現実的には2年も返済しないということはほとんどないかと思いますが、このように借金が雪だるま式に増えていってしまいますので、クレジットカードのリボ払いを使うときはよくよく考えていただければと思います。
4.最後に
金融広報中央委員会という団体が金融リテラシークイズを実施していますので、ぜひ、一度トライしてみてください。5問だけなので、すぐにできると思います。https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy_chosa/literacy_quiz/
この中でもこの記事は以下の問題の正答率が低いということに着目して書きました。
10万円の借入れがあり、借入金利は複利で年率20%です。返済をしないと、この金利では、何年で残高は倍になるでしょうか。
この記事を読んだ皆さんであれば、そこまで難しくないですね。資産運用の考え方として大事な考えとともに、借金をするときにも知っておいたほうがよい知識ということで紹介しました。
今回は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました。
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