銀行の投資信託は買ってはいけない??【メガバンクのインデックスファンドを比較してみた】

はじめに

 みなさん、こんばんは。コツコツ投資家のともひろです。

 今回は、銀行の投資信託は買ってはいけないのか?について書きたいと思います。
最近、銀行からの投資の勧誘が多くありませんでしょうか?私にもたまに電話が掛かってきます。
銀行の投資信託は一般的に手数料が高いと言われていますが、それは「アクティブファンド」を銀行員から勧められて購入してしまう方が多いからだと思います。投資信託の王道「インデックスファンド」であれば、手数料はそこまで高くないハズ。
 そう思いまして、今回はメガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)の国内インデックスファンドの手数料を比較してみました。


アクティブファンドとインデックスファンドの違いについて

 個人的にはネット証券(楽天証券、SBI証券、マネックス証券等)で口座を開設して、自分でファンドを探す方が良いとは思います。とはいえ、証券会社の口座開設はハードルが高いと思う方で銀行で購入しようとする方もおられるのではないでしょうか。

 普段預金している銀行であれば安心かなと思う方も多いかもしれません。しかし、その時に銀行の窓口で勧められた商品をそのままよく吟味もしないまま購入すると思わぬ損失を被ることがあります。
そこで進められるのが大体の場合、手数料のたか~~いアクティブファンドです。
そもそもアクティブファンドとインデックスファンドの違いについて、簡単に解説します。

 ●アクティブファンド:独自の銘柄選択や資産配分により、株価指数等の動きを上回る投資成果を目標とする運用方法のことを言います。
 ●インデックスファンド:市場平均(ベンチマーク)と同じような動きをする運用を目指すファンドのことを言います。

 ここでいう市場平均とは、株式を例にあげれば「日経平均株価」や「TOPIX」、米国では「SP500」などの株価指数のことを指します。アクティブファンドは運用を担当するファンドマネージャーの人件費の分、手数料が高くなる傾向があります。(大体、1%以上、高いものだと2%以上のものもある)インデックスファンドは連動する株価や株価指数の構成比に合わせて構成銘柄を組むだけなので、手数料が安くなる傾向があります。(高くても1%以下のものが多い)
 ここでいう手数料とは、購入手数料、信託報酬、信託財産留保額のことを言います。

●信託報酬とは投信信託の保有にかかる費用のことです。

●購入手数料は文字通り投資信託を購入する際に必要な費用です。

●信託財産留保額は投資信託を解約するときにかかる費用のことです。


10年間、毎年、100万円の投資信託を購入するとして、毎年3%のリターンがあると仮定しましょう。手数料が1%と2%でどの程度差が出るのか検証したところ、なんと約60万円もの差が出ることになりました。手数料の差が大きな差を生み出すことがお分かりいただけたかと思います。

 また、アクティブファンドだからと言って、運用成績がインデックスファンドに比べて良いかというと、そうでもないというのが現実です。モーニングスターの調査では、10年以上の運用実績を有し、継続的に大型株のカテゴリーに属するファンド183本のうち、10年間リターンがTOPIXを上回っていたファンドは0本だそうです。もっとも多いのが9回で1本、5回以上上回ったファンドが72ファンドと全体の約40%程度ということでアクティブファンドだからリターンが大きいというわけではなさそうです。

各行の取り扱いファンドの手数料比較
さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ本題の銀行で買えるインデックスファンドを紹介したいと思います。

※本情報は2020年6月3日時点のものです。

1.まずは、三菱UFJ銀行・・・

ファンド名購入手数料信託報酬信託財産留保額
eMAXIS 日経225インデックスファンド0%0.440%なし
三菱UFJ インデックス225オープン0.550%0.682%0.4%
eMAXIS Slim国内株式(日経平均)0%0.154%なし
eMAXIS JPX日経400インデックス0%0.440%なし
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)0%0.154%なし
三菱UFJ TOPIX・ファンド0.550%0.693%なし
eMAXIS JAPAN クオリティ150インデックス0%0.440%なし
eMAXIS JPX日経中小型インデックス0%0.440%0.3%
eMAXIS ジャパンESGセレクト・リーダーズインデックス0%0.440%なし
iFree JPX日経400インデックス0%0.2145%なし
つみたて日本株式(TOPIX)0%0.198%なし
つみたて日本株式(日経平均)0%0.198%なし

※赤字が最安値、青字が最高値です。

有名なeMAXIS Slimシリーズの信託報酬の低さが際立ちますね。ファンドの数も12と以下に記載する他の2行を圧倒していますね。信託報酬の一番低いものから高いものまでの差は、約4.5倍あります。

2.お次は、三井住友銀行・・・

ファンド名購入手数料信託報酬信託財産留保額
国内株式指数ファンド(TOPIX)0%0.44%0.16%
三井住友・225オープン0%0.66%0.30%
エス・ビー・日本株オープン2250%0.66%0.30%
三井住友・DCつみたてNISA・日本株
インデックスファンド(※)
0%0.176%なし

※つみたてNISA専用ファンド
いずれのファンドも購入手数料が0%なのはうれしい点ですが、さすがに4つしか選べないのは寂しいですね。しかも、最も信託報酬が低いのはつみたてNISA専用ファンドということで、年間に購入できる金額も限られてしまいますね・・・

3.最後にみずほ銀行・・・

ファンド名購入手数料信託報酬信託財産留保額
MHAM株式インデックスファンド2251.1%0.605%なし
iシェアーズ 国内株式インデックス・ファンド0%0.88%なし
たわらノーロードTOPIX0%0.187%0.30%
たわらノーロード日経2250%0.187%なし

有名なたわらノーロードのファンドがあるとはいえ、こちらも4銘柄しか選べないのは寂しいといったところでしょうか。

最後に
 いかがでしたでしょうか?

 冒頭にも記載しましたが、銀行で投資信託を購入することは個人的にはオススメしませんが、あえて購入するとすれば、手数料の安いインデックスファンドということで見てみました。

他の地方銀行や信用金庫等の金融機関でも取り扱いはあるとは思いますので、ご自身が普段預金している金融機関が販売しているファンドと比較されても良いかと思います。個人的にあえて購入するのであれば、eMAXIS Slimくらいでしょうか。


以上、参考にしていただければ幸いです。最後までお読み頂きありがとうございました。

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もとひろ@コツコツ積立投資家
31歳会社員@投資家兼SPGアメックス紹介家 投資信託(インデックスファンド)、確定拠出年金で積立 個別株投資をSBIネオモバと楽天証券等で 総資産1,000万円突破!セミFIREを目標! SPGアメックスの紹介注力中 楽天経済圏、節約、ポイ活、クレジットカード関連の話題も大好き